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Story2029年の近未来。核戦争後の世界で反乱を起こした人工知能スカイネットが指揮する機械軍により人類反抗軍は絶滅の危機を迎えていた。スカイネットは、未来の人類の指導者ジョン・コナーの存在を抹消すべく1984年5月12日木曜日のロサンゼルスへと人間と瓜二つの殺人マシーン、ターミネーターのT-800型(アーノルド・シュワルツェネッガー)を送り込んだ。目的は、近い将来ジョンを産む事になる女学生サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)の抹殺。だがジョン・コナーの命を受けた人類反抗軍のカイル・リース軍曹(マイケル・ビーン)も、ターミネーターからサラを護りに未来からやって来た――, と言っても今初めて観たのならまだしもターミネーター1作目の感想なんて「桃太郎」の感想を改めて書くようなものなので書くことがない。だが面白くない映画の感想とかも色々書いてるのに観て面白かったコレの感想を書かないのはおかしいので何とか絞り出して書いてみることにする。この映画、そして「ターミネーター」シリーズって一体なんなのか?というと、これはもう「何しても死なない無表情の奴に追いかけられて怖い」という一語に尽きる。ハイコンセプト。あとは「シュワ氏が出てくる」ってことくらい?おれに言わせれば「イット・フォローズ」も「霊ターミネーター」に過ぎない。さしずめゾンビ映画は「腐った死体ターミネーター」ということになる。挟み撃ちのかたちになるな?これ以外の要素は全部どうでもいい。この映画&シリーズの「ターミネーターが追いかけてくる」以外の要素(サラ・コナー、ジョン・コナー、カイル・リース、スカイネット、タイムスリップ、審判の日)‥等などは全部その「ターミネーター鬼ごっこ」をSFっぽく面白く成立させるための舞台装置に過ぎない。コナー家の人間が重要視されてるが個人的にはサラもジョンも別に出てこなくてもいいと思ってる。だから鬼ごっこよりも、それらの(本来なら本筋とは関係ないと個人的に僕が思ってる)SF要素を全面に出した「ターミネーター4」「ターミネーター:新起動/ジェニシス」などの印象は「ターミネーター感が薄い」というものだった。「新起動/ジェニシス」はつまんなかったので別にどうでもいいとして「ターミネーター4」はそこそこ面白かった。だけど「4」は「ターミネーターの正シリーズ」というよりも「そこそこ面白いSF映画」という印象だった(というか正直ストーリーもう覚えてない)。これはターミネーター鬼ごっこよりもSF要素に重きを置きすぎた勘違いの結果だろう。このターミネーター1作目、小中学生だった当時に初めてレンタルビデオで観た。それ以降Blue-rayとかでも観たことなかったもんで、HD化されたこれを観たら「ターミネーター1作目なのに高画質‥?」と凄く不思議な気持ちになった。そして画面の色味が全体的に80年代的ブルーで撮られていて凄くお洒落。更に80年代ロサンゼルスの街並み‥人々のファッション‥音楽‥家具や小物‥に至るまで、ありとあらゆるものが当然のことながら80年代丸出し。その当時は映画観たら(アメリカなので異国だが)「まぁ、現代だな」という何てことない感覚で観てたのに、数十年経った今観ると何もかも今ではなさすぎる風景なので「これはもう時代劇みたいなもんだな」と思った。言いたいことわかる?だから、本作のSF要素にあたるのは当時だとターミネーターやSF設定の数々だけだったのだが、長い間観てなかった本作を最近急に観た結果「平凡な日常」として描いた80年代の街並みや物が今となっては全てSFに見えてしまうという‥そんな結果になったのが面白かった。シュワ氏の悪の魅力は一目瞭然なので改めて書くことないが‥あ、思い出した。子供の時この映画観て一番ビックリしたのは警察署の人間を皆殺しにするシーンだった。アメリカ映画‥特にアメリカ万歳だった80年代アメリカ映画では、米軍の基地や警察署などは「聖域」ってイメージだったので、正かシュワ氏が壊滅させるとは夢にも思ってなかったので驚いた。今の映画でもあまりないと思う。それでいて子供心に、警察官が皆殺しにされるのを観て何故か高揚感を覚えた事も思い出した。反社会的な反抗心からだろうか。それと後半、顔面を損傷したターミネーターが目玉をくり抜いて処置してる場面では特殊メイクで作ったシュワ氏の頭部なのだが、この頭部が↓何かあまりシュワ氏に似てない。というか肌の質感や色味があまりにも人間味なさすぎるっつーかこの場面だけ真っ白だし、その特殊メイク丸出し感が凄く怖い。そして工場でのラストバトル。シュワ氏スキンが全部取れちゃってエンドスケルトンになる。このターミネーターのエンドスケルトンは大好きな映画キャラだ。とにかくそのエンドスケルトン。昔なのでCGは無くストップモーションアニメで動く。ストップモーションアニメの動きというのは現実界ではありえない動きで凄く気持ちが悪い。動きが遅いので一見何とかなりそうだが永遠に追いかけてくる‥という「超硬いゾンビ」みたいなキャラクター性が絶妙。「空も飛んでミサイル全弾発射」みたいな性能だったら、もう逃げたり対抗が全く出来ないので諦めてしまう。この一見「逃げ切れるかも‥?」という感じがこのターミネーター鬼ごっこというゲームには重要だ。最近、昔の映画観てなかったので新鮮だったが、特殊メイクやストップモーションアニメって凄く禍々しく見えるなぁと再確認した。ホラーやSFはCGばかり使わずたまには実物を伴った特殊メイクをもっと使った方が禍々しくて良いなと思った。ノスタルジーではなくね?中高生の頃はこれらの特殊メイクやストップモーションアニメを観て「何か古臭いなぁ」と思い「ターミネーター2」のT-1000のCG描写で「うわぁ!新しい!」と喜んだものだが今となってはT-1000は凄く古臭く思えて本作のローテク特撮の方が新鮮に見えるという逆転現象が起きた。久々に観るとマイケル・ビーン演じるカイル・リース軍曹がめちゃくちゃいいね。同じくキャメロン「エイリアン2」のヒックス伍長にも通じる80年代的な爽やかMTV的コカコーラ的イケメン。ズボンにシャツinしてたり、クリーム色のジャケットを腕まくりしてたり部屋の窓にはブラインド、何か白い鉢植えに入った観葉植物が置いてそうな、でっかい犬を飼っていてデュランデュランを聴きながらビーフストロガノフを食ってそうなイケメンだ。これだけ言ってわからないのならもういい。そんな話はどうでもいいが、彼は凄く真摯に真面目だし強い。あと今回久々に観てみてMCU、キャプテン・アメリカやアベンジャーズに出てくるウィンターソルジャーの人によく似てるなと思った。そんな彼は、ジョン・コナーに渡された「サラ・コナーの写真」だけが恋人で、丸っきり女性と付き合ったことがないとわかる。この映画を観た少年が自分を重ねやすいキャラクターだ。女性と付き合ったことないというのも、何だか少年をそのまま身体でかくしただけって感じのキャラだ。あまり奥行きがないはずだけど妙に魅力がある。現実感があまりないんだけど「こんな奴いないよ」という感じでもない‥うまく言葉にできないからカイルの話はやめとこう。とにかく誠実な80年代爽やかイケメン感が最高だった。イケメンとか戦闘部分はともかくとして今からでも良いからこんな風な真摯な男になりたいと思った。このカイルに対しては「童貞」という言葉は似合わない。どっちかというと「たまたま女性と付き合ったことのない男」という感じだ。死んじゃうのがかなり悲しくて「二人で勝利してもよくない?!」と一瞬思うのだが、次の瞬間に「ああ、それじゃ女戦士サラが誕生せず未来の指導者ジョン・コナーにつながらないのか‥」と思い直す。だからカイルは工場で死ぬしかない。上手く出来てるね。カイル、儚い‥風のような男よ‥。もう一度きみに会いたい。そよ風のなかで‥※追記:マイケル・ビーンとショーン・ビーンが同一人物だと数十年思い込んでいた事に今気がついた(この記事にも「ショーン・ビーン」と書いてた)。「ターミネーターと指輪物語の時で顔が違いすぎるな。。大病を患って顔面の皮膚が引き攣って人相が変わったのかな?」と無茶苦茶な納得の仕方をしていた。自分の思考が怖い, サラ・コナーは昔ずっと、髪型のせいもあるが「ずいぶん老けた顔してるなぁ」とずっと思ってたが今回観ると初めて少し可愛らしく思えた。サラ・コナーと言えば2での筋張った女戦士イメージが定着してしまったが本作ではただの丸顔の女子大生だったんだなぁと改めて思った。「救世主を産むなんて無理よ‥!私は毎月のお小遣いのやりくりさえできないのにっ!」とか言って可愛い。それでいてラストの工場~「嵐がくるわ」の下りでは女戦士感が芽生えてきて顔つきも急に変わるので大したもんだと思った。サラはディスコの場面まではカイルのことをストーカーだと思っている。そして演出も、実際にカイルが不審者であるかのように撮っている。だが我々観客には、シュワ氏がストーカー(ターミネーター)で、カイルは騎士だとわかっている。だから、サラが警察に電話するのも含めてこのディスコのシーンは、ディスコに籠城してるだけなのに脚本のおかげで凄く立体的で面白い。それにしてもサラが電話するたびに人が死ぬ!電話って怖いね。ところでサラの、ウォークマン好きなルームメイト(彼氏とSEXする時までウォークマン聴いてる)と、テレフォンセックスを仕掛けてくるその彼氏、このカップルは実に良い味を出していた。キャメロンのスラッシャーホラー演出が凄く上手いのもあって、このカップルが殺されるシーンがめちゃくちゃ良い。惜しいカップルを亡くしました‥この時代のキャメロンがスラッシャーホラー撮ったのを観てみたい。‥というかスラッシャーホラーとかも長い間、全然観てないから新鮮だっただけなのかもしれない。当時つまんなかった80年代スラッシャーホラーも今観ると面白いかも。中盤にある未来世界の描写。「レジスタンス基地にターミネーターが乗り込んでくる」というカイルの記憶と夢がごっちゃになった場面。この場面今まで観た記憶があんまりないのだが昔からあったっけ?まぁいいや基地で少女がTVを観ている。「ディストピアでもTV観れるの?」と思ってると少女の後ろからのカメラに切り替わると、中身のないTVの中で焚き火してるだけだった‥というこのシーンがとてもお洒落だった。ここもまた観た記憶ない。忘れてるだけ?それともレンタルビデオじゃなくて日曜洋画劇場で放送されて録画したものしか観たことなかったのかもしれない。覚えてねーからわからないわ, 今回観て新たに感じた事と、子供の時に思ったことだけ書いたら漠然とした感想になったが、それでも結構ページを埋められるもんだね。1作目だしターミネーターシリーズの殆どの大事な要素を作ってるので、シリーズ中この1作目が一番偉いのは勿論だが、久々に観ても面白さは健在だった。昔と違う新たな面白さは、時が経ってしまったせいで80年代の街並みや物やファッション、80年代的な行動や言動、特殊メイクやストップモーションアニメの禍々しさが全て珍しくなってるので画面内がずーーっと面白いことが新鮮だった。あとカイルの爽やかさ。この分だと、この映画は今後もずっと楽しめそうだな。「子供の時や20代の時好きだったけど中年になるとつまらなくなってる」ものがあるじゃん、本とか音楽とか映画で‥。だけどコレは嫌いになってなかった‥どうやら本作は自分は年と共に熟成してワインになると思いつつ酢になっていくようなヤツじゃなくてその逆の良いパターンだったようだ, gock221Bさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?, Powered by Hatena Blog æãã¨è¨ãã°ãã©ã¹ãã®éª¨æ ¼ã ãã®å§¿ã§ãã¾ã è¿«ã£ã¦ããã¿ã¼ããã¼ã¿ã¼ã®å§¿ãæåã«è¦ãæã¯æ¬æ°ã§æãã£ãã§ãããããã¯ããããã©ã¼æ ç»ä¸¦ã®ææ度ã§ãã ãããããã©ãã©ã«ãªã£ã¦ãä¸å身ã ãã§éã£ã¦ããã¨ãããã®æ ¹æ§ã¯åãã§ããã ã¿ã¼ããã¼ã¿ã¼ãããã«ã³ããã®æ ç»ã¬ãã¥ã¼ï¼ãã¿ãã¬ï¼ãè©ä¾¡4.5ãã¿ããªã®æ ç»ãè¦ãææ³ã»è©ä¾¡ãæ稿 確ãã«ã¿ã¼ããã¼ã¿ã¼1ã¯è¦ãã¹ãæ ç»ã ãã ããè¦ãªãã¦2ãèªãæå³ãªãããã ãã¬ãã§åç´¹ä»ãããæã¯Bç´æ±ãã ã£ãè¨æ¶ããä»ã¯ã©ããªæ±ããªãã ããï¼ 3ï¼ãã©ãã¨è¦ã¦ãã£éã確å®ã§ããwww ãªã¼ãºã¸ã®æ¹å¤ã®ä¸ã¤ã«ããæåã®ä½å以å¤ã¯ã¿ã¼ããã¼ã¿ã¼ãæããªããã¨ããã®ãããã 確ãã«ãã¿ã¼ããã¼ã¿ã¼ãã®ä¸ä½ç®ã¯ãã©ã¼æ 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